◆タマの世界征服 ◆38.父さんタマ公園で…◆

38.父さんタマ公園で…

タマの世界征服

	38.父さんタマ公園で…
	いつもとかわらず今日もタマは公園にいた。違うといえば、三匹の子猫の父親になった事だ。「やあ、タマ。」レオンだ。「最近シロちゃんの姿を見ないけど、どうしたんだい？」「う～ん元気だよ。」初めての出来事にタマはどう答えていいのかわからなかった。「公園にも又来るよ。」シロちゃんにくっついて離れない子猫達も一緒に来るんだろうな…そう思いながら箱座りをしている。「暑くなってきたね、夏だよ～」木陰でレオンもゴロゴロしながら空を眺めている。「レオン、子猫にゃ…」「なんだい、子猫がどうしたらって？」「う～ん。シロちゃんが子猫を連れてｷﾀﾆｬ…。」レオンがタマを見た。｢それはシロちゃんの子猫かい？｣「シロちゃんがお母さんなんだ…。」レオンがすぐに起き上がり言った。「それで、タマがお父さんなのかい？」その言葉にタマは驚いた。「なんでわかるのかな？」「そりゃーわかるよ。」少し間を置いてレオンが言った。「子猫は何匹生まれたんだい？」「三匹だにゃ…。」「今度紹介するよ。」「そりゃー楽しみだな。」うれしそうにレオンが言った。